理事長挨拶

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初めに、今年1月1日に発生した能登半島地震では、能登地方を震源とする最大深度7の強い揺れを伴う地震が発生し多くの方々が被災し、お亡くなりなられた方々に対して哀悼の意を表します。また、建物が損壊するなど被害にあわれました皆様に対して心からお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

日頃は、美浜町商工振興会の活動に対し深いご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。当会は、平成18年4月福井県美浜町において商工業を営む事業者が、当時の経済環境の中、地域一丸となって新たな商工業の発展を目指し、会員の相互扶助の精神に基づき、必要な共同事業をおこない、会員の自主的な経済活動を支援し、地域文化の向上を図ると共に、地域経済の活性化に寄与すべく発足いたしております。

発足から18年の活動期間が過ぎましたが、この間、世界経済は激しく変動する中、国内は一定の経済回復をとげ、引き続き成長に期待を持っておりましたが、2019年末の中国武漢を初めとした、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、日本は昨年も第7波・第8波の感染拡大があり緊急事態宣言等の発令による、国民への外出自粛を含む事業の自粛を引き続き強いられ、経済は大きな痛手を負いました。

しかしながら、令和4年12月の第8波の収束後、政府は経済活動優先へと舵を切り、人の動きに制限を設けず、コロナ感染防止策を続けながら経済活動再開へと政策を変更し、昨年のゴールデンウイーク明けの5月8日以降、感染指定第5類へと感染対応を変えました。これにより今後は、地方へのインバウンドを含む観光客の増加も見込め、飲食・宿泊業の回復に期待がもたれるところであります。

また、この地域は3月16日に念願であった北陸新幹線敦賀延伸開業という100年に一度と言われる事業が開始され、我が町にも関東方面からの観光客が押し寄せて来ることを期待しております。

昨年4月には美浜町レイクセンターが開業し、数年ぶりに湖面を走る遊覧船(ジェットエンジン船→電池推進船へ)が環境に優しい形で戻ってまいりました。美浜町の新しい財産として、観光の起爆剤になればと願います。

レインボーラインでは、ゴールデンウィーク時の来客数が過去最高となる4,000人を超える観光客が訪れるなど、賑わいを見せています。

九十百千(こともち)、千鳥苑(海の駅)、道の駅「若狭美浜はまびより」などの集客により地域に活力を取り戻すべく、引き続き地元活用推進事業に取り組んで参ります。

また、地元の基幹産業であります原子力産業については、美浜3号機が40年経過炉として再稼働後、順調に運転を続けております。また、美浜1号機、2号機についても、順次廃炉計画に基づき、粛々と工事が進んでおります。今後とも原子力発電所と共に生きる町として、電力事業者との共存・共栄を図りながら頑張って参ります。

2020年4月設立の三方五湖DMO株式会社も5年目に入りましたが、美浜町健康楽膳拠点施設「こるぱ」の指定管理者として、2年間運営して参りました。引き続き、町民並びに町外からの来訪者に食と健康に対する情報の提供やセミナーを行ってまいります。また、三方五湖遊覧船も昨年4月12日グランドオープンしました。1隻体制での船出となりましたが、7月から再度2隻体制に向けて、運営体制の再整備を行い美浜町と若狭町にまたがる三方五湖エリアの観光資源のさらなる磨き上げと魅力の創造・発信の為に、サイクルスポーツを含む各種イベントの企画しながら国内外に向けたPR活動に取り組んで参ります。

終わりに、国内外に躍動する美浜の姿を発信する為、美浜町並びに町議会のご指導とご支援をいただきつつ、会員一丸となって地域商工業の活性化を図るとともに、美浜町の観光を中心としたまちづくりを関係団体と連携を図りながら、着実に進めて参りたいと考えております。

関係各位におかれましては、今後とも、深いご理解とご支援・ご指導並びに当会員の更なるご利用・ご活用を賜ります様お願い申し上げます。

令和6年 6月吉日
美浜町商工振興会
理事長 竹長 徹

活動目的

本会は、会員の相互扶助の精神に基づき、会員のために必要な共同事業を行い、もって会員の自主的な経済活動を促進し、かつ、その経済的地位の向上を得るとともに、地域経済の活性化に寄与する。